ハムスターの診療について

不衛生な飼育環境や高温多湿の環境や肥満による皮下脂肪の蓄積により細菌性皮膚病や湿性皮膚病がよくみられます。また、皮膚糸状菌症（＝カビ）やニキビダニによる脱毛、薄毛もよくみられます。内分泌（＝ホルモン）の皮膚病もありますが犬や猫のように血液検査でホルモンを測定することはむつかしく診断的な治療が必要になります。かゆみ、薄毛、脱毛など見られたらご相談をお願いします。

ハムスターにおいて体表やお腹の中に腫瘍が高率に発生します。ジャンガリアンハムスターでは約２年、ゴールデンハムスターでは約３年の寿命です。すべて手術をすることが正しい選択ではありません。様々な選択肢の中から飼い主さんに選んでいただくようにしております。また、25年以上の現場での経験から腫瘍により発生しやすい場所があるため形状と針を刺す検査により腫瘍の予後を推測することができる場合もあります。手術すれば手術しないよりは寿命をのばせるのか残された寿命はどのくらいが予想されるのか手術をすることのメリットデメリットをしっかり相談して決めるしかありません。すべてのハムスターで状況は異なりインターネット情報と同じ個体は一例もありません。迷われたら一度診察にお越しください。