スッポンの産卵時期は、主に5月〜8月頃(初夏から盛夏にかけて)です。地域や気候によって多少前後しますが、一般的に水温が上がるこの季節に繁殖活動が活発になります。

産卵の回数と個数
- 1シーズンに複数回産卵する:1匹のメスがひと夏の間に2〜5回に分けて産卵します。
- 1回の産卵数:1回につき15〜50個前後(大型の個体や環境によってはそれ以上)の卵を産みます。
- 卵の形:直径1.5cmほどの、ピンポン玉のような真っ丸い形をしています。
産卵の習性
- 場所:水辺の近くにある砂地や柔らかい土に、自ら穴を掘って卵を産み落とし、泥や砂をかぶせて隠します。
- 時間帯:警戒心が強いため、主に夜間や周囲が静まり返った時間帯に上陸して産卵を行います。
- 孵化までの期間:産み付けられた卵は、夏の暑い気温(約30℃前後)のもと、約45日〜2ヶ月ほどで孵化して赤ちゃんスッポンが生まれます。
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卵詰まりの主な原因
- 産卵場所の不足:水槽内に体全体が潜れる深さの「湿った砂場」がない。
- 過度なストレス:人通りの多い場所への設置、頻繁な覗き込み、他個体との同居。
- 栄養バランスの乱れ:卵の殻を形成するためのカルシウム不足や、日光浴(紫外線)不足によるビタミンD3欠乏。
- 体力低下・高齢化:病気や加齢により、卵を押し出す筋力が低下している。 [1]
早期発見のためのサイン(症状)メスが以下のような行動をとった場合、卵詰まりを起こしている可能性があります。- 不自然な後ろ足の動き:後ろ足で砂を掘るような仕草を何度も繰り返すが、卵が出ない。
- 食欲の急激な低下:産卵前の一時的な絶食を超えて、明らかに元気がなくなりエサを食べない。
- 陸上に上がり続ける:普段は水中にいることが多いスッポンが、ずっと陸に上がったまま動かない。
- お腹や足の付け根の腫れ:後ろ足の付け根(ネストポケット)を優しく触ると、硬い卵の感触がある。
飼育者がすべき対策・予防法- 適切な産卵場の設置:スッポンの甲羅が完全に隠れる深さ(10〜15cm以上)の、湿らせた黒土や川砂を陸地に用意する。
- 環境の隔離と静音化:産卵期(5月〜8月)は水槽を静かな場所に移動させ、段ボールなどで周囲を囲って視線を遮る。
- 栄養と紫外線の強化:カルシウム剤の添加や、紫外線ライト(UVB)の照射時間を長めにする。
- 速やかな動物病院への相談:卵詰まりが疑われる場合は、自己処理せず、すぐに爬虫類・カメを診られる獣医師を受診してください。
- どうしても自力で産卵できない場合は摘出手術になります。




