ミーアキャットの拡張型心筋症

ミーアキャットの拡張型心筋症(DCM)は、心臓の筋肉(心筋)が薄くなって収縮力が低下し、左右の心房や心室が大きく拡張してしまう重篤な心疾患です

近年、中高齢のミーアキャットにおいて非常に多く報告されており、死因の上位を占める重大な病気です。

当院にも心臓の調子が悪いミーアキャットが複数来院されています。このミーアキャットは、超音波検査で拡張型心筋症と診断しましたが病状が進行し胸水、腹水がたまっておりました。

🐾 主な原因と背景
さまざまな原因が推測されていますが原因はまだ不明です。
    • 加齢(高齢化): 10歳を超えた高齢のミーアキャットでは、非常に高い確率で心臓の拡張や線維化が進み、最終的に慢性不全(うっ血性心不全)に至ることが報告されています。 
    • 栄養不良(タウリン欠乏): ミーアキャットは肉食性が強いため、猫と同様にタウリンが不足すると心筋の機能が保持できなくなり、心筋症を引き起こす可能性が指摘されています。誤って草食系のエサや果物を多く与えたり、人工飼料のタウリンが不足したりするとリスクが高まります。 
    • 遺伝やその他の要因: 集団(血統)や飼育施設などの環境、加齢による変性など、複数の要因が複合的に絡み合っていると考えられています。 

⚠️ 初期症状と進行時のサイン
初期は無症状であることが多く、一見元気に見えても進行しているケースが多々あります。 
  • 初期・軽度: 活気の低下、食欲不振、なんとなく動きが鈍くなる。
  • 進行期(うっ血性心不全): 心臓のポンプ機能が落ちて血液が滞るため、肺水腫(肺に水が溜まる)や腹水症、肝肥大を起こします。
  • 重篤な症状: 呼吸が速い・浅い、苦しそうにする、貧血や削痩(激しく痩せる)、容態の急変による突然死。
  • ただし、元気なときはレントゲン検査、超音波検査、心電図検査などおとなしく検査ができないことも多く必要に応じて鎮静下で検査をしています。
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