フェレットの診療について

 

フェレットは犬猫と同じく飼育者の多いペットである地位を確立しております。関西にも多数のフェレット専門店やフェレットを販売するペットショップ屋さんがあります。当院は大阪から兵庫県にある非常に多くのフェレット販売店からの診察依頼や一般飼育者の診察を行っております。

フェレットの専門診療

フェレットは犬猫と同じく飼育者の多いペットである地位を確立しております。
フェレットの医療は発展途上でどこの動物病院の施設でも充分な治療が受けられる状況ではありません。フェレットの診察に熱意がある獣医師の集まりである日本獣医エキゾチック動物学会をはじめ国内、海外のセミナーに積極的に参加発表するとともに犬猫のさまざまな分野の専門医と交流協議討論しフェレットにおける最新、最先端治療の提供を目指します。
また、近年は、犬猫の腫瘍とは違うことの多いフェレットの腫瘍に関しての研究を大学の病理専門医と共同で進めています。フェレットの三大腫瘍としてリンパ腫、副腎疾患、インスリノーマが多く発生します。
 
フェレットの病気に関して積極的にセカンドオピニオンをお受けします。フェレットの病気のことを詳しく聞きたい。フェレットの診察経験豊富な獣医師に相談したい方午後4時から5時の予約診察がおすすめです。お電話でご予約をお取りの上病状経過治療歴のわかる書類を持参の上お越しください。なお、診察のないお電話での内容相談はしておりませんのでご了承ください。

 
日本獣医エキゾチック動物学会
 
VACCINE

フェレットのワクチンの種類と防ぐことのできる病気

混合ワクチン

予防期間

年1回

本邦ではフェレット専用のワクチンは販売されていないため犬用ワクチンが使用されています。犬ジステンパー感染症を予防する目的で現在犬用の2種混合のワクチンを使用しています。犬用のワクチンをフェレットに使用することはワクチンメーカーは推奨していませんが飼い主さんと十分相談の上犬ジステンパー感染症を予防する目的で一般的に使用されています。現在日本においては輸入前の海外での接種に加えてペッショップでのフェレット販売時に当院では2種混合ワクチンを接種しています。ワクチン接種の時期や回数などは獣医師と十分に相談の上実施されることをお勧めします。
ワクチン接種後は、激しい運動や長時間の散歩は控えましょう。
また、まれにアレルギー反応を起こすことがあるので、動物病院があいている時間の できるだけ午前中の接種をおすすめします。接種後、顔がはれる。よだれをたらす。ふるえる、嘔吐するなど症状があればすぐ連絡してください。
 

費用は直接ご確認ください。
 
 

ワクチンで予防できる病気

犬ジステンパー感染症

犬ジステンパー感染症はパラミキソウイルス科モルビリウイルス属の犬ジステンパーウイルスによる感染症であり呼吸器、皮膚、消火器、中枢神経系に症状がみられフェレットが感染するとほぼ100%死亡します。神戸市内では野生のアライグマで感染が確認されているので注意が必要です。

フェレットのよくある病気

フェレットの異物摂取、腸閉塞

2歳以下の若いフェレットを中心に布、スポンジ、ゴム製品、綿、を食べ胃や小腸などで閉塞します。中高齢のフェレットは毛玉が詰まることも多くあります。異物が胃内にあっても嘔吐はせず食欲不振だけであったり、前肢で口をひっかく動作、下痢、体重減少などさまざまな症状を示します。室内で放したりするときは目を離さないでください。もし前述のような症状があれば経験豊富な動物病院で診察してもらうことをお勧めします・フェレットの腸は細く繊細な縫合技術が必要です。一度ご相談診察に来ていただくことをおすすめします。

フェレットのリンパ腫

フェレットにおけるリンパ腫は発生頻度が高い疾患です。少し専門的な話になりますが多中心型、消化器型、前縦隔型、節外型(リンパ節に関与しないタイプ)に大きく分類されます。血液検査やレントゲン検査、超音波検査、胸水や腹水検査やリンパ節の細胞診検査、病理検査、骨髄検査など必要な検査をし総合的に判断して腫瘍のステージを分類していきます。リンパ腫は完治を目指すのではなく寛解をめざします。犬や猫のように確立した抗がん剤治療のデータも乏しいですが海外での治療を参考に治療をすることになります。

フェレットの副腎疾患

フェレットの副腎疾患はしばしば遭遇する疾患です。全身の脱毛やオスの尿閉(尿が出にくくなったりやでなくなる事)やメスの外陰部腫大や乳頭の腫脹発赤など特徴的です。しかし、なぜフェレットにおいてこの病気が非常に多く発生するのか原因はいまだあきらかにされていません。ヨーロッパケナガイタチを改良しフェレットにする時に遺伝的に問題があるとか早期の避妊去勢手術が原因といわれますが不明のままです。避妊去勢手術を行ってないフェレットにも副腎疾患の発生があることから遺伝的背景の方が説明がつくかもしれません。当院でも去勢手術の行われていないフェレットの副腎腫瘍を診察したことがあります。今までの診察経験によればフェレットの一生を通じてみると程度の差はあれ副腎に関する病気になると考えられます。治療としては罹患側の副腎摘出手術もしくは酢酸リュープロレリンなどのホルモン療法などが一般的です。どちらにするかまたそれ以外のサプリメント補助などご相談しましょう。

フェレットのインスリノーマ

インスリノーマは腫瘍化した膵臓の膵島細胞から過剰なインスリンが分泌され低血糖を起こす腫瘍性疾患です。臨床現場ではよく遭遇する疾患であり注意が必要です。
症状は流涎、口をひっかく、歯ぎしり、錯乱、痙攣、うつろな目、後肢ふらつき、運動失調、虚脱などの症状を示します。中高齢のフェレットにこのような症状あればご相談診察に来ていただくことをお勧めします。

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疾患・症例について


 

フォーゲル動物病院

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TEL(078)858-6311
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診察時間 
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※院長の予約診察、セカンドオピニオンを希望される方は、16:30〜のみ予約が可能です。ご希望の方はお電話にてお問い合わせください。
※亜希子獣医師は日曜日診察はしておりません。亜希子獣医師をご希望の方は平日にご来院ください。
 
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  • 4日(水)亜希子獣医師休診、院長通常どうり
  • 28日(土)午後〜30日(日)は亜希子獣医師休診
  • 30日(月)午前中まで診察
  • 30日(月)午後から年始は1月3日(金)まで休診

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