ミニブタの診療について

 

ミニブタ、マイクロブタは近年非常に飼育者が増えてきた動物であります。関西にも多数のマイクロブタ専門店やマイクロを販売するペットショップ屋さんがあります。当院は大阪から兵庫県にある非常に多くの専門店からの診察依頼や一般飼育者の診察を行っております。

ミニブタ・マイクロブタの専門診療

ミニブタ、マイクロブタは近年非常に飼育者が増えてきた動物であります。関西にも多数のマイクロブタ専門店やマイクロを販売するペットショップ屋さんがあります。当院は大阪から兵庫県にある非常に多くの専門店からの診察依頼や一般飼育者の診察を行っております。
 
ミニブタやマイクロブタの医療は発展途上で残念ながら日本のどこの動物病院に診察に行っても私も含めて充分な治療が受けられる状況ではありません。また、法律的にペットとしての対応でなく家畜ブタと同様の扱いになります。他のペットと異なり、 家畜衛生保健所への年1回の報告義務があります。家畜ブタと同様に 家畜伝染病予防法の対象動物であり、病気の発生を疑心した時、診察した獣医師は 即座に家畜保健所に連絡する義務があります。連絡がなければ獣医師も通報義務違反が問われる可能性があります。この点が他のエキゾチックアニマルとは違い動物病院の獣医師の診察を困難にしています。また、ミニブタといっても100キロを超える大型の豚を診察することもあり安全に麻酔をかけることも非常にむつかしい手技になります。
 
ミニブタ、マイクロブタに関しての医療情報は非常に少なく一部の熱意のある獣医師が少しずつ他の動物の医療を応用してなんとか対応する必要があります。ミニブタの診察に熱意がある獣医師の集まりである日本獣医エキゾチック動物学会をはじめ国内、海外のセミナーに積極的に参加するとともに犬猫のさまざまな分野の専門医と交流協議討論し ミニブタにおける最新、最先端治療の提供を目指します。また、近年は、同じ腫瘍名でも犬猫の腫瘍とは違うことの多いミニブタ、マイクロブタの腫瘍に関しての研究を大学の病理専門医と共同で進めています。また、 ミニブタ、マイクロブタの病気に関して積極的にセカンドオピニオンをお受けします。ミニブタ、マイクロブタの病気のことを詳しく聞きたい。ミニブタ、マイクロブタの手術経験豊富な獣医師に相談したい方午後4時から5時の予約診察がおすすめです。お電話でご予約をお取りの上病状経過治療歴のわかる書類を持参の上お越しください。なお、診察のないお電話での内容相談はしておりませんのでご了承ください。
 

 
日本獣医エキゾチック動物学会
 

ミニブタ、マイクロブタの去勢及び避妊手術

 
当院ではミニブタ、マイクロブタの避妊去勢手術を実施しております。また繁殖を望まないなら、去勢・不妊手術済の専門店での個体を選ぶといいでしょう。
去勢・不妊手術を予定している場合はできるだけ早いほうが麻酔リスク、手術の難易度は低いと考えますので手術を予定されている場合は一度時期なども含めてお電話でご相談ください。
ミニブタの50キロをこすような大型の避妊手術は非常に大変で手術の危険度も高いので先延ばしで大きく成長する前にご相談ください。
去勢手術実施時に鼠経ヘルニアなどがある(おまたのつけねのあたりがふくれてる)場合は同時に整復手術をお勧めします。

ミニブタ、マイクロブタの 爪切り、削蹄について

 
基本的にはアスファルトの地面上を定期的に散歩することで爪は多少摩耗しますので適度に散歩することは体重管理も含めて重要です。
自宅でも月に1回程度やすりや、ルーター、枝切りばさみなどを使い爪切りをしてください。
仔ブタのうちは人間用や動物用の爪切りで大丈夫ですが、大人になったら電動ルーターや枝切りばさみや専用のこを使用します。
ミニブタの爪には血管が通っているので、裏側から懐中電灯やスマホライトで血管の位置を確認して切る際には充分注意してきりましょう。
当院では大型のブタで家で爪を切れない方の爪を切る手術も行っています。ただし、麻酔下の手術になりますので大型のブタになればなるほど麻酔の危険度があがりますのでこつこつ自宅で継続的に爪を切ることをお勧めします。どうしてもダメなら麻酔の危険はありますが麻酔をかけ爪切りをさせていただきます。予約制ですのでまずは、お電話でご相談ください。
 
PREVENTIVE CARE

予防診療項目

 

豚熱ワクチン

予防期間

年1回

兵庫県、大阪府では動物病院ではワクチン接種できません。家畜保健所の獣医師にワクチン接種をおねがいしてください。神戸市の管轄は兵庫県姫路家畜保健所です。
 

日本脳炎ワクチン

予防期間

年1〜2回

法廷伝染病のひとつです。蚊がブタをさすときにウイルスが注入され増殖する伝染病です。妊娠ブタに流産、死産をおこすが感染したブタはほとんど症状はありません。ブタは、ヒトより感受性が高く、ウイルスを増殖しブタの血液をすった蚊が、人間をさすと人間にうつる病気で感染後1-2週間の潜伏期を経て発症すると死亡率40%ほどにもなる恐ろしい病気です。
 

ノミ・ダニ予防

当院の獣医師と相談してください。
 

豚丹毒とんたんどくワクチン

予防期間

年1〜2回

豚丹毒とは、豚丹毒菌の感染でおこるブタ、イノシシの届出伝染病で敗血症による急死する急性型、菱形蕁麻疹を特徴とする亜急性型、関節炎や心内膜炎を主徴とする慢性型にわけられます。豚丹毒菌は環境中に常在、豚は常に感染発症リスクがあります。また、ヒトへの感染も注意が必要です。当院では不活化ワクチンのみ用意しております。マイクロブタ、ミニブタに接種するワクチンも家畜のブタと同じものであり一頭ずつにバイアルがわかれておらず20頭分、50頭分のワクチンでありタイミングによりワクチンの在庫がないケースがございます。ワクチン接種を御希望される場合は、接種日より一週間くらい前にはお電話で在庫など問題ないかどうかなどご確認ください。また、大型のミニブタの場合は他の動物と対峙しないように時間調整予約で行っております。一度お電話ください。
 
6か月ごともしくは春先にワクチン注射をする場合が多いです。獣医師と十分相談してください。

ミニブタのよくある病気

ミニブタ、マイクロブタの
異物摂取

毎年数頭がこの病気で来院されます。食欲不振、嘔吐などの症状で来院されます。ブタは腹部周りには脂肪もあり体内の様子は触診では非常にわかりずらいです。またレントゲン検査ではイヌとは違い円錐結腸がじゃまになりレントゲンのうつり方が違うため判断がしにくいです。さらに、レントゲンにうつる石のような硬い物質の誤食はあまりなく布やゴム、ビニールやペットシーツなどさまざまなや柔らかい物質が胃腸のなかで詰まっていることが多いため食渣との違いがむつかしいです。レントゲンや超音波検査では確定できず試験的に開腹しお腹の中を肉眼的にさがして異物が詰まっていることを確認して摘出手術になるミニブタさんも存在します。発見がおそくなればなるほどミニブタさんの状態はわるくなり麻酔下の内視鏡検査での摘出や胃切開や腸切開による摘出手術のリスクが高くなります。少しでもおかしいと思ったら早めに動物病院に相談することをお勧めします。

ミニブタ、マイクロブタの皮膚病

代表的な皮膚病は疥癬ダニによる皮膚病です。皮膚の発赤、鱗屑、非常にかゆみが強いです。治療は犬用に販売されているスポット剤や内服薬を投薬します
他の皮膚病としてはスタヒロコッカス ハイカス を原因菌とするスス病といわれる皮膚病もあります。抗生物質投与や薬用シャンプーで治療します。

ミニブタ、マイクロブタの尿石症

日本でオスのミニブタさんがよくおこし腎不全で死亡する代表的な病気です。犬とは解剖学的に異なるブタの尿道に一度結石がはまり込むと大変なことになります。尿道や膀胱から手術で結石を摘出します。犬にも同じ病気がありますがペニスの長さや尿道の形状が異なり決まった手術方法はありません。さまざまな論文には海外での手術の方法が紹介されていますが家畜ブタに関しての報告が大半でありいまだに標準的な手術方法は決まっていません。そのため非常に難易度の高い手術になります。何回もトイレに行く、尿をする姿勢をするが尿が出ていない、おなかにずっと力が入り苦しそう、このような症状があれば急いで動物病院に相談しましょう。麻酔をしないと検査ができない場合も多いため体の負担も大きく生命にかかわる事態になる事もめずらしくありません。現在もより良い治療法を模索しておりますが病気にならないことが一番の予防です。日頃からしっかり水分を多くとり食事の内容を気を付けて適度な運動をすることが重要です。サプリメントなどもあるので獣医師と予防について十分相談してください。

ミニブタ、マイクロブタの
犬歯の過長、歯石、ひずめの過長

ブタの歯は、哺乳類の中でもっとも完全な歯列をもち、2(I 1-3/3,C 1/1,P 3-4/3-4,M3/3)=40-44本 雄雌どちらにも犬歯はあるが、雄は生涯を通じて成長し問題になることがあります。雌は約2歳で歯根が閉じるためトリミングは不要です。上顎の犬歯は下顎犬歯を研ぐのに使います。マイクロブタはミニブタに比べると歯のトリミングをする機会は少ないですが必要に応じてトリミングをおこないます。どちらの問題も普段から継続して自宅でやすりをかけたり、削蹄できれば麻酔をかける必要はありません。自宅でできなければ麻酔をかけ削蹄と同時に処置をするケースが多いです。ひずめが伸びて困ってる。犬歯が伸びて困ってる方、麻酔の危険はありますが伸び放題にしているとあるけなくなるので一度状態をみて今後の相談をされることをお勧めします。大きくて移動できない状態であれば一度写真撮影の上相談に来院ください。

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疾患・症例について


 

フォーゲル動物病院

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※亜希子獣医師は日曜日診察はしておりません。亜希子獣医師をご希望の方は平日にご来院ください。
 
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  • 4日(水)亜希子獣医師休診、院長通常どうり
  • 28日(土)午後〜30日(日)は亜希子獣医師休診
  • 30日(月)午前中まで診察
  • 30日(月)午後から年始は1月3日(金)まで休診

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